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日刊建設工業新聞
2017/01/11

【鳥取】注目の江府道路 来年度からトンネル工に着手

 日野管内の大型事業として期待が高い、国道181号江府道路の整備が着々と進んでいる。現段階の計画では、平成30年代半ばまでに総予算約120億円で、延長4065b、全幅員9・5b、車道幅員6・5b(2車線)の事業規模を計画。工事概要は久連大橋129b、久連トンネル2609b、宮ノ谷橋28b、宮ノ谷トンネル412b、洲河崎大橋115bを整備するとしている。このうち、久連大橋はすでに概成し、洲河崎大橋も3月に竣工。現段階で発注済みの案件を含めた事業全体の進捗率は22%まで進んだ。
 今年度の残工事は二次補正予算5000万円で、洲河崎地区排土工と俣野地区の仮設道路を発注するもの。
 来年度には、主要工事として宮ノ谷橋の橋梁新設といよいよ宮ノ谷トンネルの施工に着手する見通し。宮ノ谷橋の下部工は今年度発注済みで、来年度は上部工に取り掛かる。また、宮ノ谷トンネルの施工については竣工する洲河崎大橋側からトンネルを掘り進めることとしている。
 さらに、江府道路の中で最大規模の工事となる久連トンネルについては宮ノ谷トンネルに続いて着手したいと考えており、先述の宮ノ谷橋の整備などその準備段階の工事にも余念がない。現在、より経済的なトンネルとなるよう詳細設計に取り掛かっている。
 この江府道路は県西部と広島県を結ぶ約90`bの地域高規格道路「江府三次道路」の起点となる江府町佐川と同町武庫を結ぶ道路。山陰自動車道など高規格幹線道路と一体となって地域循環型ネットワークを形成する道路であり、広域的な人流物流の強化、観光振興など地域経済・社会に資するとされている。さらには地域住民の交通安全、通勤・通学の時間短縮など地元から大きな期待が寄せられている。