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日刊建設タイムズ社
2017/01/11

【千葉】理解と協力をアピール/森田知事、橋副知事、野田部長ら/協会三役が県庁に新年あいさつ

 (一社)千葉県建設業協会の畔蒜毅会長をはじめ、副会長の橋順一氏、小宮山房信氏、石井良典氏、金城総円氏、専務理事の大林正章氏の三役一行は10日、新年県庁あいさつ回りとして、森田健作知事、橋渡副知事、野田勝・県土整備部長らを訪問。このうち森田知事とは、道路をはじめとする基盤整備の重要性をともに再認識し、「人と物の流れで本県の経済を発展させる」という知事の方針に同調。橋副知事とは、道路整備とともに道路脇の草刈りに言及。「新しくつくることも必要だが、今あるものをどうやって維持していくかが大切」との考えのもとで「お互いに協力し合い、良い千葉県を一緒につくっていく」ことを申し合わせた。

 県土整備部応接室では、野田部長をはじめ伊藤稔・都市整備局長、吉田行伸・災害・建設業担当部長のほか、次長の鈴木勝氏、龍崎和寛氏、行方寛氏らが応対。
 冒頭、畔蒜会長は、先日の大西亘・関東地方整備局長のあいさつで「国では通年予算の平準化発注について、2か年予算に言及していたが」と質問。これに対して野田部長は「平準化に関して言うと、画期的なのは、債務負担に『平準化』が明記され、2年国債がセットで額も増えていること」と指摘。加えて「2017年度当初予算に18年度予算の早期発注ということで、ゼロ国債があらかじめセットされているというもの。本来は補正予算で対応してきたものである」とし、これにより「従来よりも早い時期から入札手続きに着手できる」と弁。さらに「財務省の資料にも平準化が明記されるなど、今までにない画期的なことが、国の方の予算では行われている」と強調した。
 「是非とも、千葉県でもよろしくお願いしたい」とする畔蒜会長に対し、野田部長は「本県でもゼロ県債ということで、道路の補修費を入れてもらっているが、それを拡大し、実際に早期発注出来なければゼロ県債の意味がない」と述べたうえで「4月から5月にかけての端境期を埋めることが先決。本県でも『国が行っている』ということを梃子にして進めていかねばならない」との考えを示した。
 一方、吉田・災害・建設業担当部長は、昨年、ある工事の安全祈願祭に参列したことに言及し「工事の安全のためにも予算を確保して平準化することが必要だと感じた」と同調。これに対して畔蒜会長は「昨年は、県内の建設業においても死亡災害が減少したことから、業界としてもかなりの注意を払っていると自負している。建災防と当協会員とはほぼ重複しているので、これからもお互いに手を取り合って進んでいきたい」との方針を述べた。
 この日の森田知事及び橋副知事とのあいさつ(面談)における主なやりとりは次の通り。

 ◆森田知事との面談

 畔蒜会長 観光や道路整備などの環境問題についての発言から、知事のお心を聞かせて頂きありがたく思う。是非、今後ともよろしくお願いしたい。我々としても災害時には、どんな災害でも業界を挙げて真っ先に出動し、県民の安全安心のために尽力することを改めてお約束したい。
 森田知事 これまでも災害時には、協会のみなさんが率先して出動されていることに対し、県民を代表して改めて感謝申し上げる。東京オリンピック・パラリンピックもあるが、基盤整備というのが大変重要であることは、私もしっかりと認識している。ありていに言えば、人と物の流れが良くなることで、経済が発展すると信じている。今年も、どうぞみなさんの力をお貸し頂けるよう、心を込めてお願い申し上げたい。

 ◆橋副知事との面談

 橋副知事 森田知事は、日頃から「道路をきちんと整備しなければ県の活性化はない。人と物の流れが良くなれば自然と経済も良くなる」ということを基本的な考えとしている。2020年の東京オリンピックなどを梃子にして、加速させることが出来ればと思う。
 畔蒜会長 おもてなしの精神として、昨年は色々なところで、県内の道路網整備における草刈りを提案させて頂き、観光面を含めたかたちでの予算確保もお願いした。
 橋副知事 森田知事は「せっかく千葉県に来てくれたのに、トイレが汚ければ次にまた来ようという気持ちになってもらえない」ということで、まずはトイレの環境整備を掲げたが、次は道路整備と道路の草だと思う。すでに一昨年の夏場、知事公舎から車でご一緒した時に、道路脇に伸びた草を見て「どうにかならないものか」と指摘されていた。本来ならば年2〜3回がベストなのだろうが、急には出来ないので、そういった思いを持って県土整備部には取り組んでもらいたいと思う。新しくつくる一方で、今あるものをどうやって維持していくか。お互いに協力し合い、良い千葉県を一緒につくって頂きたい。
 畔蒜会長 我々としても少しでもお役に立てればと思うとともに、今後とも災害時には積極的に動くことをお約束する。k_times_comをフォローしましょう
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