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日刊建設タイムズ社
2017/01/10

【千葉】整備協定書案でパブコメ/印西地区環境組合次期処理施設/清掃工場は概算109億円

 印西地区環境整備事業組合(印西市大塚1―1―1、管理者・板倉正直印西市長)は「次期中間処理施設整備事業の施行に関する整備協定書案」をまとめ、今月6日から19日までの期間でパブリックコメントを実施する。協定書は、次期中間処理施設整備事業及び地域振興策を円滑に進めるため、同組合と地元町内会の印西市吉田区が年度内の締結を目指している。
 協定書案では、次期中間処理施設として整備するエネルギー回収型廃棄物処理施設及びマテリアルリサイクル推進施設の名称を「(仮称)吉田資源循環センター」とした。建設予定地は印西市吉田546番他の約2万6000uとし、2028年度の稼働開始を目標とする。センターの建て替え(概ね30年後)は用地内で行うものとし、用地の拡張ができることとした。
 施設規模(処理能力)については今後、改訂予定の印西地区ごみ処理基本計画の減量目標達成時のごみ量に基づき改めて算定。用地の造成は、周辺の景観等への影響を最小限にとどめるため切り下げ造成を採用し、切り下げ深度は組合、吉田区で協議し決定する。また、煙突高は建設地盤から59mを基本とする。
 地域振興策の整備費用は約33億8100万円(調査費用、用地取得費等及び消費税を含む)を上限とした。整備費の内訳は、用地取得費が4億9500万円、建設工事費が28億8600万円。さらに建設工事費の内訳としては@インフラ整備等5億6030万円A多機能な複合施設20億4230万円B排熱利用事業等2億7690万円C里地里山の保全と活用650万円――と試算。概算整備費は調査設計・文化財調査・備品購入・散水設備・外灯・防火伊水槽・遠路・植栽・補償費などの経費を勘案し、余裕率1・3を加味して算出した。
 一方、清掃工場整備費については、概算109億3260万円を見込む。内訳は@用地取得費1億560万円A熱回収施設工事費77億2200万円Bリサイクルセンター工事費8億3160万円C関連工事費5億6350万円(造成工事費1億1200万円、アクセス道路整備費2億5000万円、上下水道管敷設工事費1億2150万円、都市ガス管敷設工事費8000万円)D現施設解体工事費10億6890万円(焼却処理施設8億3160万円、不燃・粗大ごみ処理施設1億3860万円、管理棟9870万円)E委託事務費6億4100万円(基本設計策定等2960万円、地質調査710万円、環境影響評価2億350万円、埋蔵文化財調査6200万円、アクセス道路調査設計3300万円、建設工事施工監理2億8440万円、解体工事施工監理2140万円)。なお、財源には循環型社会形成推進交付金など各種交付金・補助金などで約49億1830万円を予定。
 同組合は、1986年に稼働したごみ処理施設「印西クリーンセンター」が老朽化していることから次期中間処理施設の整備を計画。昨年度で施設整備基本計画及び地域振興基本構想を策定し、建設予定地を印西市吉田地区に決定。事業を円滑に進めることを目的に、地元町内会の印西市吉田区と協議を重ね、協定書案をまとめた。今月14日には印西クリーンセンターで全体説明会を開催。パブコメの結果や説明会を経て、年度内の協定締結を目指す。
 焼却施設の規模は日量156t(78t×2炉)、リサイクルセンターは同15tの計画で、2028年度の稼働を目指す。処理方式はDBO方式の方向で検討。基本計画の策定はエックス都市研究所(東京都豊島区高田2―17―22)が担当。k_times_comをフォローしましょう
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