京都大原記念病院グループの社会福祉法人行風会(理事長児玉博行氏、京都市左京区大原戸寺町380)は、左京区大原地域で展開する高齢者福祉施設の東側隣接地にリハビリテーション施設を建設する計画を進めている。
同グループは左京区大原地域で医療・介護・福祉サービスを一体的に提供している。今回の高齢者共生型まちづくり拠点(CCRC拠点)は、健康増進(健康づくり)機能とコミュニティ機能を柱に、グループのリハビリに関するノウハウと豊かな地域資源を活かしながら、人々が生きがいを持ち健康でいきいきと暮らすことができる地域の創出を目指す。
計画のCCRC拠点は、「大原地域の人々が集い、学び、健康になる地域コミュニティ拠点」「大原を訪れる人々が大原を知り、触れて体験する来訪者交流拠点」とし、健康づくり機能として医療をベースに大原の地域を活かした様々なプログラムで心身のリフレッシュから病後のリハビリまで、それぞれの目的に合った心と体の健康づくりを実践、コミュニティ機能として子どもから高齢者まで多世代が集まる地域のセンター機能と大原を訪れる人々に地域情報を提供する情報発信機能を持たせる。
健康維持では医師による健康測定等、農業体験では自家菜園での栽培から収穫、地域の農家との連携等、フレイル(高齢者の虚弱)防止では大原里山ウォーキング、スポーツライフのある自主トレーニング、寺社仏閣でのリフレッシュ等を想定している。
計画地は府道40号線沿いの京都市左京区大原野村町511−5他の敷地2万1845・55u(市街化調整区域)。既存施設として介護老人保健施設おおはら雅の里とケアハウスやまびこ等が集積するエリア。
当初計画案によると、介護老人保健施設おおはら雅の里東側隣接地にリハビリ道場及び短期滞在型施設を建設(増築)する。規模は平屋建、977・84uで検討している。内部は足湯、多目的スペース、健康づくりスペース(リハビリ道場)、ラウンジ、飲食スペース、浴室、宿泊室などを想定する。
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京都府はこのほど、28年度「高齢者共生型まちづくり事業」の事業実施予定者として行風会を選定した。今後は1月中旬以降に予定されている国の地方創生拠点整備交付金の採択結果を踏まえ、正式事業者として決定し、28年度中に着手予定。