日本工業経済新聞社(群馬)
2016/12/27
【群馬】小中学校の再編に関する長期的な方針を公表
渋川市は小中学校の再編方針案を公表した。それによると、10年後の2026年度には、市内の児童数が本年度と比べ1294人減るとの予測から、小中学校を統廃合。これまでに2校が閉校したほか本年度末に南雲小が津久田小と、刀川小が三原田小と統合する。
同方針案では、優先順位を付けて「早期」「中期」「長期」の3区分で各校の対応策を定めた。
早期の対象となっているのは上白井小と中郷小、南雲小と津久田小、刀川小と三原田小、小野上中と子持中、赤城南中と赤城北中、伊香保中の計11校。中期は伊香保小と小野上小の2校。長期については具体的な施設は定めず、今後の社会情勢などを踏まえ改めて計画に盛り込むか検討する。
早期対象の上白井小は2014年度に閉校となり、隣接する中郷小と統合。上白井小の跡地は、市の教育委員会で活用方法を検討中だ。
ことし4月には小野上中が閉校し子持中と統合した。現在市スポーツ課などが跡地利用の検討を進めている。
来年3月には南雲小と刀川小が閉校。南雲小は津久田小と、刀川小は三原田小と統合する。両校の跡地に関しても、地元と協議しながら検討していくとしている。
残る早期対象校は赤城南中と赤城北中および伊香保中の3校。伊香保中は統合先がまだ決まっていない。
統合にあたり市は既存の学校施設を有効活用する方針。できるだけ大掛かりな改築などはせず、改修で対応する。閉校した施設の活用については地元の意見を聞きながら決める。1998年に閉校した旧棚下小は、地元出身の木工家などが活動を行う拠点として利用している。
市では来年1月13日まで、同案についてのパブリックコメントを行っている。