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建通新聞社(神奈川)
2016/12/26

【神奈川】延長150b、水深5・2bを想定 2月下旬に概略設計 横浜港LNG出荷用桟橋 関東地整

  国土交通省関東地方整備局は横浜港内でのLNG(液化天然ガス)バンカリング拠点の整備を見据えて「LNG出荷用桟橋」の概略設計を始める。総d数6000dのLNGバンカリング船が着岸可能な延長150b、水深5・2bの規模を想定し、構造形式や整備費用を固めるため。簡易公募型プロポーザル方式で2017年2月下旬に業務の委託先を決めて作業を進める。
 LNGバンカリング拠点は港湾で船舶の燃料としてLNGを供給する拠点を指す。国際的な排ガス規制を背景にLNGを燃料とした船舶の普及が見込まれるため、国交省は検討会を設けて整備方策を議論。20年以降に船舶燃料としてのLNG需要が年間30〜40万d程度に達した段階で、横浜港内のLNG基地にLNGバンカリング拠点を設けるロードマップを整理した。
 桟橋など出荷施設の整備やバンカリング船の建造で事業費約100億円(うち船舶建造約60億円)を見込む。
 また、国交省は16年度第2次補正予算で調査費5000万円を確保。横浜港内のLNGバンカリング拠点に必要な桟橋の構造形式やLNGの船舶燃料需要などを調べることにしていた。
 概略設計を行うLNG出荷用桟橋は、LNG燃料船にLNGを供給する「LNGバンカリング船」(長さ100b、幅18b、満載喫水4・7b、総d数6000d)がLNGを積み込むための施設。前提条件として▽延長=150b▽計画・設計水深=5・2b▽天端高=4・8b―の規模で、係船柱や防舷材、はしご、岸壁接岸灯、給水栓、給電ボックスといった付帯施設を備えたものを想定する。
 土質条件の設定や液状化予測、地盤改良工法の検討などを経て、複数の構造形式・概算工費(維持管理費を含む)などを総合的に比較・検討して最適案を選ぶことにしている。
 LNGバンカリングの世界的な動向の把握などを含めた「横浜港LNGバンカリング拠点整備検討業務」として外注する。建設コンサルタント等の競争参加有資格者から17年1月10日まで参加表明書、1月20日〜2月6日を期間に技術提案書を受け付け、2月下旬に委託先を特定する予定。参考業務規模は4800万円程度(税込み)。17年7月31日が履行期限となっている。
 提供:建通新聞社