国土交通省奈良国道事務所は、国道25号斑鳩バイパス(BP)の9工区西端の未整備区間について、2016年度中に着工する計画だ。対象となる発注予定工事は3件。今後、入札公告など施工者選定の手続きを進め、第4四半期に入札する予定。また、この他の未整備区間となる9工区の一部(東端)と8工区では早ければ17年度から用地交渉に入る。
発注予定工事は、「いかるがパークウエイ稲葉西高架橋A2橋台他工事」「いかるがパークウエイ稲葉西高架橋下部工事」「いかるがパークウエイ稲葉西地区道路改良工事」の3件。工事発注規模はいずれも1億〜2億円未満となっている。
同BPは、斑鳩町市街部の交通混雑の緩和、交通安全の確保を目的に、延長4・7`、幅員22bの2車線道路を整備する計画。国道25号との接続部となる奈良県斑鳩町幸前を起点とし、終点の国道25号三室交差点(龍田)に接続する。設計速度は時速60`。全体事業費は240億円。名称はいかるがパークウエイ。1972年度に事業化し、これまでに延長1・1`区間(9工区中央部)を供用している。
現在の未整備区間は、9工区西端の延長0・4`、同東端の延長0・8`、8工区の延長2・4`の計3・5`。このうち、9工区西端は2016年度中に着工。同工区東端と8工区については17年度にも用地交渉に着手する他、8工区では幅杭の設置も予定する。
16年3月時点での用地進捗率は40%、事業進捗率は31%だったが、その後、9工区の西端を中心に用地取得は大幅に進展しているようだ。
沿道自治体の奈良県斑鳩町では、BPの開通に併せて、現国道25号とBPを結ぶ都市計画道路法隆寺線の整備を計画。交通量減による散策の快適性向上などから観光面でも早期供用が期待される。
提供:建通新聞社