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建設新聞社
2016/12/26

【東北・山形】山形大学が重粒子線がん治療施設新営を公告、申請は1月27日まで

 山形大学は22日、総合評価落札方式(標準型)を採用するWTO一般競争入札の対象として「山形大学(医病)重粒子線がん治療施設新営その他工事」を公告した。工事内容は、機械および電気設備込みの一括。
 参加資格は、文部科学省の競争入札参加資格を有する単体または2〜3社で自主結成した特定JVで、建築一式の点数が1200点以上(経審点数以上、代表者以外の構成員にあっては1100点以上)を有し、単体またはJV代表者はSRC造またはRC造の粒子線がん治療施設(重粒子線または陽子線)または放射線施設(粒子エネルギー100MeV相当以上)の新営工事の実績。
 JV構成員は、代表者と同様実績または2001年度以降にSRC造またはRC造で延べ2000平方b以上の病院、校舎または研究施設の新営実績を有することなど。
 参加申請書およびVE提案などの技術資料の提出は17年1月27日17時まで。入札書の提出期限は3月7日15時までで、翌8日10時に開札する。
 総合評価では、技術提案書の内容に応じて加算点の最高を30点とし、@VE提案とVE提案に基づく施工計画(機能・強度・耐久性などの性能、環境の維持など社会的要請)A工事全般の施工計画(施工上考慮すべき事項などの技術的所見)―の2項目で評価する。
 この計画は、東北・北海道地域で初となる「超伝導回転ガントリー」を導入した次世代型重粒子がん治療施設を新設するもの。建設地は、山形市飯田西2の2の2地内で、山形大学医学部キャンパス20万3984・1平方b内の南側一角。ここに杭基礎による重粒子線がん治療施設RC造地下1階(約10b)地上4階建て(高さ約27b)、延べ7167・52平方bおよび、既存施設を結ぶ渡り廊下S造2階建て、延べ247・84平方bを建設する。併せて既存のPETセンターRC造2階建て、延べ1219・03平方bの一部15・53平方bの改修および既存管理倉庫RC造平屋建て、延べ182・4平方bの取り壊しを行う。
 工期は、19年3月20日までで、19年度中の治療開始を目指す。実施設計は、日本設計医療施設設計部が担当した。
 総事業費は約150億円。このうち建屋工事費は約50億円を見込む。装置は、すでに総合評価落札方式を採用した一般競争入札で東芝に決定している。

 提供:建設新聞社