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建通新聞社(中部)
2017/01/16

【三重】笹笛川の整備計画作成へ 三重県

三重県県土整備部は、2016年度第5回三重県河川整備計画流域委員会(委員長=松尾直規中部大学工学部教授)を開き、明和町、玉城町内を流れる2級河川笹笛川を対象にした河川整備計画作成に向けた審議を開始した。今回は笹笛川としては第1回の委員会に当たり、同流域の概要の説明と現地視察を行った。次回の同委員会で整備計画の骨子を示し、17年度に原案を提示する予定。
 笹笛川は、農業用ため池の斎宮調整池を上流端とし、上流部は農業用水路となっており、近鉄山田線と交差し伊勢湾に流れる流路延長11・2`の河川で、流域面積は13・2平方`。近年では、1995年の豪雨などで規模の大きい浸水被害が発生している。
 河川整備の状況は、昭和30年代に農業用水路として開削され、その後07年度までに下流の笹笛川防潮水門から近鉄山田線までの区間で5分の1規模の整備が完了している。
 既往計画は、92年度に将来計画30分の1(計画高水量・河口部で毎分160立方b)、暫定計画5分の1(同毎分100立方b)を目標とした河川改修事業全体計画を策定した。
 水門は00年度に改築を行っており、高さは5・5b。津波浸水予測図では、河口部の一部で5・5b以上の浸水が想定されている。

提供:建通新聞社