設楽町は、新火葬場の建設候補地を八橋地内に絞り込み、調査を進める方針だ。対象地の立木調査について中部テック豊橋営業所(豊橋市)に業務を委託した。候補地が確定すれば、2017年度にも用地取得などの手続きや設計への着手が見込まれる。
同計画は、既設火葬場の老朽化に伴う対策として、新たな火葬場を整備する。15年度に基本構想を策定、現在2カ所で稼働する火葬場の統廃合などを含め、検討を進めてきた。
同町には現在、北部と南部で各1カ所ずつの火葬場を設けている。北部は津具斎苑(津具字裏山1ノ14)、南部では清崎斎苑(清崎字野々瀬1ノ63)が稼働しており、いずれも施設の老朽化が進んでいる。
基本構想では新火葬場の建設について、既設の建て替えではなく、新たに建設場所を選定した上で、新設する案を示している。新火葬場を建設した後、清崎斎苑を廃止する方向で検討を進める方針だ。基本構想の策定は環境技術研究所(東京都足立区)が担当した。
同町では今後、17年度に建設地を確定した上で、用地取得などの手続きに入る他、基本・実施設計に着手する。基本・実施設計ではプロポーザルなども視野に入れ、選定方法などを検討していく。合わせて、規模などを含む新施設の詳細を詰めていくとともに、津具斎苑の運営についても今後協議を進める方針。現時点では19年度の建設着手が見込まれる。
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建通新聞社