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日本工業経済新聞社(群馬)
2016/12/22

【群馬】渋川市民ゴルフ場の跡地利用に着手

渋川市は11月末に閉鎖した渋川市民ゴルフ場施設を取得する。クラブハウスや施設管理棟などを買い取る予定で、その経費約1億円を12月補正予算に計上した。暫定的に多目的芝生広場や軽スポーツ広場などとして利用。来年度から本格的な活用に向け整備計画の策定、測量・設計などを進める。
市が9月にまとめた同跡地利用基本方針によると、同市中村地内にある渋川市民ゴルフ場の面積は約23万8000u(うち市有地約760u、民有地約18万5000u、河川部約5万2000u)。利根川沿いにあり、敷地を横断するように関越自動車道が走る。
市は同ゴルフ場が所有しているクラブハウス棟や駐車場などの付帯施設(496・85u分)を取得する。12月市議会にその経費1億21万1000円を盛り込んだ補正予算を提案し、承認された。
民有地の地権者は91人。地権者らで組織する「渋川市中村向島地区・土地利用組合」を窓口として、今後土地の貸借契約を進めていく。河川占用部は県から占有許可を受ける。
市は跡地について、市民に親しまれる憩いの場や、健康づくりにつながるスポーツ施設とすることなどを検討。市が進めている他の計画との整合性を図りながら、幅広く活用方法を検討する方針だ。
関越自動車道から北側については、利用方法が決まるまで芝生を生かした多目的広場や軽スポーツ広場として利用する。並行して本格的な活用計画を立てるとともに県や地権者らとの調整を進める。
今後は2017年度に活用方法を検討する委員会を設置。活用案に対するパブリックコメントを募り、整備計画を策定する。18年度に測量など用地の調査に着手し、19〜20年度に設計など最終調整。21〜22年度に整備工事を実施する見通し。新たな用途での利用開始は23年度の予定だ。