米山隆一新潟県知事は21日、老朽化が進む県立吉田病院整備で改築する方針を示した。
同日、民進にいがた県議団が行った17年度予算に関する要望の中で明らかにしたもの。米山知事は「改築路線を着実に実行していく」としながらも、計画策定時期など今後のスケジュールに関しては言及を避けた。民進にいがたは、三条市内で建設予定の県央基幹病院の23年度(平成35)早期開院までの改築工事完了を要請。
1974年に建設された吉田病院は老朽化が指摘され、本館の耐震化は未了。また医師確保、経営改善(累積赤字約102億円)といった課題もある。現施設はRC造6階建て延べ約1万8000平方メートル。許可病床数199床、稼働が149床(地域包括ケア病床11床)。18診療科。場所は燕市吉田大保町32番14号。
県は、8月に吉田病院の医療提供体制等を検討する会議(委員長・下條文武県病院局参与)を立ち上げている。