日本工業経済新聞社(群馬)
2016/12/21
【群馬】県前橋土木事務所が桃ノ木川の堤防補強
県前橋土木事務所は桃ノ木川で進めている堤防補強事業で、これからL600mの工事を発注する。L600m一括で来年2月の公告を予定している。工事区間は前橋市小屋原町地内にある共愛学園高校の近く。左岸側のみを対象にドレーン工を実施する。この事業は本年度で完了となる。
県道藤岡大胡線の笂井橋から南へ下り、広瀬川と合流する地点までのL2400mが事業区間。途中、JR両毛線と交差するほか、近くに共愛学園の施設が並んでいる。
L2400mのうち、工事を計画しているのは、笂井橋からJR両毛線までのL1900m。本年度に、下流側からL1300mの工事が発注されており、整備が進んでいる。
補強工事は左岸側のみが対象で、堤内へかごマットのドレーン工を設置し、併せて側溝も敷設する。同区間での工事は、今回の発注で完成となる。設計は、パシフィックコンサルタンツ(東京都多摩市)が作成した。
同事業は、県が行った堤防への浸食に関する安全性調査を基に計画している。調査では、直近で堤防の補強を行っていない箇所を対象に各土木事務所ごとに、工事の必要性と優先順位などを判断。同事務所管内では、今回の事業区間以外に5カ所で対策が必要と判断されている。
5カ所の内訳は◇桃ノ木川の右岸(三俣町地内)◇荒砥川の右岸(上増田町)◇荒砥川の左岸(今井町)◇広瀬川の右岸(小屋原町)−となっている。広瀬川のみ、連続した区間を2つに分割している。
桃ノ木川は、赤城白川との合流部から下り、竜ノ口川とつながるまでのL1390m区間が対象となっている。
荒砥川は、上増田工業団地の南側L520mと、そこから上流に向かい、今井町の国道50号・御蔵橋までのL720m。
広瀬川は、北関東自動車道駒形ICの南側L2010mを、上流側L470mと下流側L1540mに分けている。
この5カ所については、他の事務所の事業進捗に合わせてそれぞれ工事を計画していく。