熊本市は14日、熊本城飯田丸五階櫓石垣復旧事業について、技術提案・交渉方式(設計交渉・施工タイプ)を公募型プロポーザル方式で公告した。参加表明書を2月28日まで受け付け、技術的事項の確認やヒアリング審査を経て、来年2月中旬に優先交渉権者を選定。平成32年3月をメドに熊本地震で耐えた「奇跡の一本石垣」の本格的な復旧に乗り出す。32年度からは櫓復旧に向けた事業(復旧設計・工事)に着手したい考え。
参加資格は2〜4社JVまたは単体企業。JV代表者または単体企業は、土木一式及び建築一式工事の総合評定値がそれぞれ1600点以上。施工実績も必要。JVの代表者以外は、熊本市の土木一式または建築一式工事A等級。
飯田丸五階櫓の構造は木造外観三層5階建・入母屋造・本瓦葺延べ503・052平方b。事業概要は、測量・設計業務と工事施工。業務は石垣撤去に伴う測量、建物解体(もしくは曳屋)設計、石垣復旧施工技術検討。
工事は建物倒壊防止受構台設置・撤去、仮受構台撤去、崩壊石撤去、建物解体(もしくは曳屋)、石垣復旧(関連する他工事含む)。
市は優先交渉権者の選定後に、建物倒壊防止受構台設置施工業務に関する見積もり合わせや基本協定書の締結、施工業務契約締結などの手続きに順次入りたい考え。
飯田丸五階櫓については、先行して鉄骨架台を設置し櫓を支える倒壊防止緊急対策工事を大林組が担当し、7月末に終えている。
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