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　高岡市は、公共施設の適正化に向けた基礎資料となる「公共施設白書」をまとめた。
　市が保有する公共施設は３６９カ所、総延べ床面積６６万３９５平方メートル。床面積でみると、学校が４１％と最も多く、公営住宅が１４％で続く。
　築年別では、築２０年未満が３２％と最多。築３０年以上４０年未満が３１％、築２０年以上３０年未満が１９％と続き、５割が築３０年以上となる。老朽化比率は４９％で、平均的な値とされる３５％〜５０％程度に収まっている。ただ、数年中には平均を上回ることが予想される。
　また、現行の耐震基準に満たない建物は５％。このうち、耐震診断未実施は２％で、大規模な建物では、本庁舎本館棟、消防本部・高岡消防署車庫棟、市民会館、博物館本館・旧美術館棟などが該当する。
　市では、「施設総量の適正化」「長寿命化の推進」「施設の有効活用」を基本理念に、行政需要の変化に見合う公共施設の総量やサービスの見直しを図っていくことが不可欠とし、「この白書により『見える化』を図り、個々の施設のあり方を検討していく」とする。