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　富山市上下水道局は、「第２次富山市上下水道事業中長期ビジョン」（案）を公表した。計画期間は１７―２６年度。
　計画期間中は、維持管理を中心に事業を推進し、施設の耐震化や災害発生時の早期復旧に重点を置く。水道事業では老朽基幹施設（浄水場、配水池など）の改良、配水幹線および老朽水道管整備による水道施設の耐震化を進める。下水道事業では施設（管渠、処理場）の改築などによる長寿命化、消化ガスなどの未利用エネルギーの有効活用、雨水幹線整備などによる浸水被害の軽減、防災対策の強化を行う。
　主な具体的施策は次の通り。
◎水道事業、工業用水事業
▽流杉浄水場の改築　施設の規模や改築実施時期など検討
▽老朽基幹施設の改良　更新に合わせて施設の耐震化
▽配水幹線の整備　φ３５０ミリ以上の配水幹線の計画的な更新による耐震化
▽老朽水道管の整備　計画的な更新による耐震化
▽防災機能の強化　浄水場や配水池などのインターネット回線による遠方監視の強化や災害時の早期復旧体制づくり
▽応急給水の充実　医療機関や学校などの重要給水施設に接続する管路の更新（耐震化）
◎公共下水道事業
▽下水道施設（管渠、処理場）の改築　管渠や処理場などの計画的な改築に合わせた施設の耐震化
▽資源の循環　汚水の処理工程で発生する消化ガスの活用の検討
▽雨水幹線の整備　浸水履歴がある個所や浸水被害が想定される個所の優先的な雨水幹線などの整備
▽合流式下水道の改善　松川の水質保全と浸水被害の軽減を図るため、雨水貯留施設の整備と、その効果的な運用
　同局では、同案についてパブリックコメントを実施するにあたり、１７年１月６日まで意見を募集する。意見は郵便、メール、ファクスで同局経営企画課まで送付すること。意見を踏まえ、３月までに策定する予定だ。