日本工業経済新聞社(山梨)
2016/12/16
【山梨】リニア残土運搬で県道耐荷補強
県県土整備部は、12月補正予算案の内容を県議会土木森林環境委員会に説明した。主な補正では、主要地方道南アルプス公園線の修繕に8億1620万円を計上。
早川町で行われているリニア中央新幹線の南アルプストンネル工事で発生土や工事用資材などを運搬する大型車両が、南アルプス公園線(国道52号交差点〜早川芦安連絡道路。約40q)を通行する計画で、その間にある設計荷重14t以下の22橋梁について耐荷補強が必要となるため、22橋の設計費と5橋の工事費を予算化した。
耐荷補強に関わる費用は、一般の大型車交通量とリニア工事用の大型車交通量との割合により算出し、JR東海が補正額の89%に当たる7億2641万8000円を負担することで調整が終了している。
通行する大型車の重量について、雨宮一彦道路管理課長は、残土を積んでいる場合は20t超になり、積んでいない場合は14t以下と説明。一日当たり平均で240台が走行すると想定していると説明した。
また、耐荷補強が必要な橋がもう1橋あったが、JR東海が工程上先行する必要があるためJR東海の負担で実施する協議が整っていると説明した。