大阪市は、BTO方式での整備を予定する天保山客船ターミナルについて、事業実施方針を公表した。2017年5月に一般競争入札を公告し、11月に落札者を決定する予定だ。施工を担当する企業には、建築一式の総合評定値1100点以上などを求める。設計・施工期間は18年3月〜21年9月で、その後約30年間を維持管理期間とする。
事業者は複数の企業で構成するグループを想定。応募要件に関しては、設計、施工、工事監理について、それぞれ設定している。
設計に当たる企業の応募要件は、市の「建築設計・監理(一級)」の入札参加資格があることなど。
施工に当たる企業の応募要件は、▽市の「建築一式」の入札参加資格がある▽建築一式の総合評定値が1100点以上▽構成企業、協力企業の全てが事業主として社会保険に加入―など。
工事監理に当たる企業の応募要件は、市の「建築設計・監理(一級)」の入札参加資格があることなど。
新客船ターミナルは基本的に平屋か2階建てで計画。施設内容としては、入出国審査スペース(2010平方b)、荷物置き場(1320平方b)、多目的ホール(1020平方b)などを求める。
事業区域総面積約1万0500平方bのうち、ターミナルの敷地は3139平方b、岸壁は7400平方bとなっている。区域内にある現施設は鉄筋コンクリート造2階建て延べ2979平方b。
現在の客船ターミナルは、1969年に貨物上屋として建築。その後83年にターミナルとして改修した。老朽化が進んでいる他、バリアフリーに対応できていない課題を抱えている。場所は大阪市港区築港3ノ11ノ1。
提供:建通新聞社