県は、鹿児島港新港区複合一貫輸送ターミナル改良事業の一環で、4号上屋の整備を計画している。1期新築(建築、債務)は、県議会第4回定例会に契約議案を上程、16日の最終本会議で可決されると、設備関係の入札手続きに入る。2期は2017年度に実施設計、18、19年度の2カ年で整備する。
場所は鹿児島市城南町で、4号上屋の建築面積は4739u(135.4m×35m)。そのうち、1期が2590u(74m×35m)。建物規模はS造2階建3135uで、1階が荷捌き所(2330u)、2階は西側に事務所や作業員休憩室等を配置する。
奄美・沖縄航路のフェリーふ頭における円滑な物流の確保を図るため、老朽化した上屋を建て替えるもの。既存上屋を解体後に着手する段取りで、工期は18年2月13日まで。建築本体は森建設・本田建設・今給黎建設JVと仮契約状態で、議会議決後に本契約を結ぶ。契約額は7億3548万円となっている。
2期の建築面積は2149u(61.4m×35m)で1階に荷捌き所、2階は東側に事務所等を設置する。延べ面積等は実施設計の段階で詳細を詰める。1期と同様に既存上屋を解体してから、整備に着手する工程だ。
また、同改良事業は、九州地方整備局鹿児島港湾・空港整備事務所が、既設防波堤の嵩上げと消波ブロックを設置する南防波護岸(改良)65mの建設を進めている。事業期間は18年度までで、事業費に6億円を見込む。