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鹿児島建設新聞
2016/12/16

【鹿児島】鹿児島3号東西道路 橋梁撤去等の設計へ

 九州地方整備局鹿児島国道事務所は、鹿児島3号東西道路の整備で先行する「東西トンネル下り線(仮称)」新設に向けた準備を急ぐ。シールドトンネルに関連し、近接防護や橋梁撤去設計等を行う道路詳細設計業務の入札手続きを始めた。荒田川の暗渠化も着実に進み、次の段階に入る準備を進める。
 全体計画は、武岡トンネル北側に下り専用の「東西トンネル下り線(仮称)」(2車線)を新設し、上りは新武岡トンネルの分岐部と開削工事でボックス構造となる甲南ICまでをそれぞれ結ぶ。ほとんどをシールド工法で一気に掘り進むもようだ。
 田上高架橋拡幅部は、本線と東西トンネル下り線(仮称)と直接連結することから、武岡トンネルが対面通行の2車線に戻り、建部神社前交差点と田上交差点を結ぶ周辺一帯の生活道路として機能する。
 簡易公募型プロポーザル方式で手続きが進む「28年度鹿児島東西道路(下り線)道路詳細設計業務」は、参加表明が19日、技術提案書は2017年1月25日正午まで。履行期間は17年9月20日を設定している。
 暗渠化後は、道路中央部で作業を行うことやランプを設置するため、拡幅された荒田川暗渠部に車線を切り替え、トンネルを掘削するシールドマシンを下ろすための発進立坑を整備する考え。
 主な残事業費は、シールドトンネル2本(上下線、計4125m)に498億2600万円、避難連絡坑(本線部11m含む)のNATMトンネル(50m)は17億8900万円、田上高架橋拡幅部(88m)には1億8000万円、交通管理施設工(標識工、通信管路、換気施設外)は6億1000万円、車道舗装は3億7500万円−など。

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