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日本工業経済新聞社(山梨)
2016/12/15

【山梨】塩寿荘を解体撤去へ 甲州市が来年度費用計上

 甲州市は、9月に閉館した老人福祉センター塩寿荘を解体・撤去する方針を固めた。来年度に費用を予算計上して対応する考え。
 市議会12月定例会において、平塚義議員の一般質問に雨宮邦彦福祉課長が答えたもので、閉館後の対応は、庁内に設けられた検討委員会の場で話し合いがもたれている。
 雨宮課長の答弁によると、10月に開かれた庁内委員会では、塩山地区区長会からの意見交換会開催の要望書などについても検討。これからの取り組みについては、耐震基準を満たしていない現建物の解体とともに、温泉施設は勝沼健康福祉センターに振り替えて対応している現状のようすを見ながら、今後の方針を探っていく点も確認された。
 また平塚議員はふるさと納税の使い道についても質問を行い、樋口一重政策秘書課長は2015年度末現在で総額10億8202万円余の寄付金が寄せられたとしたうえで「支援基金として管理運営しており、文化財保護事業などに約5600万円、観光施設維持管理経費などに約3200万円を予算充当。同年度末でふるさと支援基金の現在高は約5億8000万円」と答えた。
【写真:解体・撤去の方針が決まった塩寿荘】