みやき町 12月中に民間事業者の選定に向け公募 みやき町は2日、中原庁舎西南用地定住促進住宅整備事業をPFI法に基づく特定事業に選定した。同事業では民間事業者が設計・建設した施設を町で所有し、維持管理・運営を民間事業者が行うBTO方式で実施。町では6日開会の定例町議会に関連議案を提案している。現在の計画では12月中に民間事業者の選定に向けた公募型プロポーザルの募集要項を公表する予定。
同町の12月補正予算案では同事業の債務負担行為を設定しており、限度額は10億8752万5000円となる。期間は2017年度から47年度までの31年間。
同事業ではPFI法に基づき、中原庁舎西南に取得予定の用地に、選定された民間事業者が住宅を新設。町に住宅の所有権を移転し、民間事業者が住宅の維持管理および運営を行うBTO方式で実施する。
計画地は中原庁舎西南のみやき町大字原古賀707番地などで、面積は約5280平方b。2LDKタイプ(住戸専用面積約55平方b)20戸程度、3LDKタイプ(住戸専用面積約65平方b)25戸程度で構成する住宅棟を建設し、各戸2台以上の駐車場や駐輪場を整備する。
民間事業者については▽設計企業▽工事監理企業▽建設企業▽維持管理企業▽運営企業―などのグループで特別目的会社(SPC)を結成する。複数の資格要件を満たす企業は複数の業務を実施することができ、みやき町に本店や本社、主要な営業所を持つ企業が参加している場合は審査の際に地域貢献点を加点する。なお、設計企業、建設企業については06年以降に鉄筋コンクリート造の共同住宅を設計、施工の実績が必要となる。
現在の計画では12月議会で同事業の債務負担行為の設置に関する予算議案を審議。議会で承認されれば、12月に特定事業の公募公告を行い、17年2月から参加表明を受け付ける。審査委員会での審議を経て、4月に優先交渉権者を選定して基本協定を締結する。その後、17年7月から18年3月で住宅を建設し、4月から同住宅の供用を開始。48年3月までの維持管理および運営をSPCが担当する計画。