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日本工業経済新聞社(埼玉)
2016/12/14

【埼玉】さいたま市建設コンサルタント協会が技術講習会

 さいたま市建設コンサルタント協会(佐藤紀夫代表幹事)は12月9日、さいたま市浦和区のときわ会館で、2016年度(平成28年度)設計技術研修会を開催した。講師は叶迹纉cコンサルタント構造保全部の横江政和氏、潟Wオファイブの河合浩二氏、昭和工業鰍フ福田雅志氏、福井コンピュータ鰍フ北方剛氏。市職員や会員約60人が参加する中、実際に点検用球殻ドローンなど最新機器を持ち込み、橋梁の打音検査や近接目視を代替する飛行ロボットシステムなど最新技術を学んだ。
 佐藤代表幹事はあいさつで「研修会は年1回のペースで開き、13回目を迎えることになりました。その年のタイムリーな話題を選び、ことしのキーワードはドローンの活用ということで3つのテーマを決めました。私どもの協会は市に拠点を置く14社で活動しており、地元企業として、市のまちづくり、インフラ整備に少しでもお役に立てるよう、このような勉強会を続けていきたいと思っています」と、地域貢献のため新技術の習得に励む方針を述べた。
 横江氏は『橋梁点検に於ける飛行ロボットの活用について』をテーマに、桁橋や床版橋の点検に使用する球殻で保護され、ぶつかっても落ちないドローンや、橋梁外部に吸着し、内部への通信中継を行うドローンなどを紹介。撮影した映像から橋梁の展開図を復元し、損傷を検出するソフトで支援する仕組みを解説した。
 弾性波診断技術協会の河合氏と福田氏は、『非破壊検査技術を用いたインフラの維持管理手法』を紹介。超音波パルス反射法を用いた腐食診断技術のほか、電磁波レーダー法を用いた地中埋設物・空洞探査技術について、装置の特性などを織り交ぜ発表した。
 北方氏は『i-Constructionを踏まえたUAV・3Dスキャナーを用いた点群作成の留意点と活用について』と題し、生産性と賃金水準の向上や、安全性の飛躍的な向上による死亡災害の撲滅への期待など、将来に向け目指す現場環境について触れ、国土交通省関東地方整備局のICT活用工事実施方針の概要などを説明した。