高知県土木部は、12月補正予算案で、国の経済対策を活用した都市公園事業に6億4000万円を計上、土佐西南大規模公園で展望台整備と体育館屋根改修、春野総合運動公園で屋内運動場人工芝整備とソフトボール場防球ネット整備に充てる。
土佐西南大規模公園の展望台は、建築主体、電気設備、機械設備に分離し2017年1〜2月に一般競争入札を公告する予定。小高い丘のようなものを地盤面より13b高い場所まで整備し、その上に鉄筋コンクリート造の施設を建設する。コンクリートの床版に柱を何本か設置、4b高い場所に屋根付きの広さ225bほどの展望台を設ける。平常時は展望台として活用し、南海トラフ地震発生時には公園や周辺施設の利用者など最大450人が逃げられる一時避難場所となる。
12月補正予算案には工事費など1億8000万円を計上、建設地は黒潮町入野のふるさと総合センターとネストウエストガーデンの間。実施設計は若竹まちづくり研究所(高知市)が担当。
同公園体育館の屋根設置も1〜2月に一般競争入札を公告予定。建物の東側にあるトラス構造の屋根の腐食が進み、一時的に撤去していたが、今回予算化されたことで、以前と同じような構造の屋根(14×35b)を設置する。
12月補正予算案には工事費など1億6000万円を計上、建設地は黒潮町入野388、設計は前田建築設計事務所(須崎市)が担当。
春野総合運動公園の屋内運動場は、現在の土のグラウンドを人工芝にする。広さは3463平方b(56・4×61・4b)。災害時に全国から寄せられる支援物資の集積場所となるため、衛生面なども考慮して人工芝化する。2〜3月は埼玉西武ライオンズの二軍や大学野球部のキャンプに活用されるため、できれば4月の工事発注を考えているが、小中高の大会との利用調整を図る必要があり、発注時期は流動的。12月補正予算案には工事費など1億5500万円を計上している。
同公園のソフトボール場では、近年バットの素材の影響で三塁側に設置されている高さ17bの防球ネットを超え、テニスコートまで飛ぶことがたびたびあり、高さ25bの防球ネットに取り換える。長さは50b前後。年明けに地盤調査を外注した後、工事発注するが時期は未定。12月補正予算案には工事費など1億4500万円を計上している。場所は高知市春野町芳原。
提供:建通新聞社