北海道建設新聞社
2016/12/12
【北海道】カナモトが売上高過去最高−営業利益は減価償却増で減少
カナモトが9日発表した2016年10月期連結決算によると、売上高は前年同期比8.7%増の1448億7000万円となり、過去最高を更新した。営業利益は建設機械の減価償却負担が増していることなどを理由に7%減の151億3400万円とした。
売上高増加の理由として同社は、熊本や北海道での災害復旧や九州のニシケン(本社・福岡県久留米市)の子会社化による連結組み入れを挙げた。売上高の増加は7期連続。
地域別の売上高は、北海道は「後半に台風の復旧で建機需要が出たものの、前半は厳しい状況が続いた」(卯辰伸人取締役)ため0.5%減。東北は「建機需要は峠を越えているが高い水準で推移」しており、2.6%の増となった。
関東甲信越は新規店舗展開などの施策によって6.1%、九州・沖縄はニシケンの連結組み入れで89.9%とそれぞれ増加した。関西・中部は需要が振るわず1.1%減にとどまった。
利益の減少については「ここ数年、高い水準のレンタル用資産への投資を継続し、減価償却負担が増大しているため」(卯辰取締役)と説明。経常利益は10.9%減の144億500万円、純利益は15.3%減の80億9800万円となった。
17年10月期の業績予想は、東京五輪関連のインフラ整備、国内各地の災害復旧などで堅調な需要が見込めるとして、売上高が5.6%増の1530億円になるとする成長見通しを示した。