上越市は、下水道事業における今後の施設整備と設備更新の収支均衡を図るための中長期計画となる「上越市下水道事業経営戦略」をまとめた。計画期間は2030年度(H42)までの15年間。期間中の投資額を、総額706億7500万円と試算している。
投資試算によると、公共下水道未普及地域の整備は28年度までの完了を見込んでいる。上越、柿崎、大潟各処理区の建設改良費は総額538億3300万円。下水道センター機能高度化事業では、3処理区の下水道センター長寿命化に加え、特定環境保全公共下水道4処理区(浦川原、中郷、板倉、名立)の浄化センター長寿命化も行う。30年度までの建設改良費は117億200万円。また、雨水対策事業は上越と大潟の2処理区が対象で、計画期間中の建設改良費は19億6000万円とした。
農業集落排水事業の整備は完了しており、今後は安塚処理区と初田処理区(柿崎区)の公共下水道接続と既存処理場設備の更新を継続する。建設改良費は31億8000万円。