愛知県豊田加茂建設事務所は、国道301号「松平バイパス」で架設する「松平橋新橋」について、上部工に関する架設計画の検討に着手した。玉野総合コンサルタント(名古屋市東区)に業務を委託、2016年度内にまとめる。17年度事業では橋台と橋脚に工事着手する計画で、予算調整を進める。
計画によると、東海環状道「豊田松平インターチェンジ(IC)」から「松平橋」までの区間延長約800bを対象に、バイパスの建設により4車線化を進める。松平橋については、上流側に新橋を併設して4車線化を図る計画。新橋は、松平志賀町地内から巴川を横断して鵜ケ瀬町地内までの区間を対象に、橋長約70b、幅員約15bの2径間連続非合成鈑桁橋として架設する。
16年度事業では、松平旧橋の撤去と擁壁の解体を進めており、解体後に左岸側の橋台を建設する。17年度事業では右岸橋台と橋脚の建設工事に着手する計画。
また、上部工については、17年度以降での工事着手になる見通しで、工場製作と架設を含めた工事を発注する。設計は玉野総合コンサルタントが担当した。
松平バイパスの概要は、松平志賀町地内の東海環状道豊田松平ICから松平橋を経て、大内町地内の国道301号「坂上大内線交差点」までの延長約3100b。バイパス内には、松平橋新橋の他、トンネル工として延長約800bを築造。滝川高架橋として橋長93・2b、幅員7b、プレストレストコンクリート2径間橋ラーメン函桁橋の新設を計画している。
バイパス工事には16年度に着手した。20年度の完成を目指すもので、概算の総事業費は約80億円を見込む。
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建通新聞社