蒲郡市は、国道473号のうち、清田町〜岡崎市本宿町間に対する新ルート案を検討する。複数の概略道路計画案を作成するため、オリエンタルコンサルタンツ中部支店(名古屋市中村区)に委託、委託期間は2017年3月20日まで。17年度以降で計画案を基に協議を進め、計画の具体化を図る。
対象となる検討区間は、清田町以北から岡崎市本宿町までの山間部で、狭隘(きょうあい)区間とともに、急カーブや急勾配が多く点在している。トンネルなど老朽化が進む構造物への対策も視野に入れ、安全性の向上を図る。合わせて、新東名高速道路へのアクセス道として、機能強化を進める方針で、計画ルートの具体化を図る。
今回委託した業務では、計画検討プロセスの作成をはじめ、現況道路の把握や課題の抽出、道路計画の必要性の整理から道路計画の目標設定などを行う。複数の概略道路計画を作成から検討を進める考え。
同事業では、岡崎市、豊田市、蒲郡市で構成する国道473号整備促進協議会を設置、検討を進めている。新ルートについてはこれまで、岡崎市内の区間で都市計画決定しており、蒲郡市区間でも新ルートの選定後、都市計画決定を目指す方針。同協議会では、今回の業務内容を精査するため、17年度に新ルートに関する意見交換会を開く予定で、具体化を図る。
国道473号は、蒲郡市〜静岡県牧之原市に至る一般国道で、起点は蒲郡市の「竹島入口」交差点。このうち、愛知県区間は蒲郡市北部から清田町などの山間部を抜けて、岡崎市本宿町地内の国道1号線接続。さらに、豊田市から奥三河まで三河地域を縦断する南北幹線道路として機能している。
新ルートを整備することで、新東名高速道路の岡崎東インターチェンジ方面に対するアクセスの向上が図られるとともに、整備が進む国道23号蒲郡バイパス(蒲郡インターチェンジ)からの物流主要ルートとして期待されている。
提供:
建通新聞社