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建通新聞社四国
2016/12/09

【香川】高松中央通りを走りやすくする委員会開く

高松市の中心に位置する中央通り・水城通り(国道30号)の道路空間の価値を高め、中心市街地との連携を考える「走りやすくにぎわう高松中央通りを目指す委員会」の第1回の会議が12月5日、高松市内で開かれた。大学教授、経済や商店街、観光の団体代表のほか、国土交通省香川河川国道事務所長ら8人の委員からなり、意見を具現化するため香川県、高松市役所、バス・タクシー協会などのワーキンググループも編成。委員長は香川大学経済学部の西成典久准教授に決めた。
 会議に先立ち、同委員会の事務局も務める香川河川国道事務所の宮本馨所長は、「渋滞・事故の発生を抑え車両が走りやすく、公共交通利用の利便性向上を図るなど交通機能の向上と、中央通りを軸として高松サンポート地区や高松中央商店街の回遊性を高め、中心市街地のにぎわいの空間を創出することを目指す」と委員会での議論に期待を示した。
 対象となる道路は、中央通り(サンポート―番町間)と水城通り(北浜町―サンポート間)。同道路周辺エリアは、四国のJR結節点となるJR高松駅、サンポートには外国クルーズ船も入港するなど交通拠点として利用拡大し、観光客も外国人を中心に急増している。しかし、中央通りの車線構成は片側3車線だが、上り下りとも第2車線に利用が集中し、交差点周辺では急な車線変更による自動車事故と渋滞も集中している。
 また、サンポートや高松駅などの拠点と中央商店街を結ぶメインストリートとして魅力に欠けるなど、交通機能と歩行回遊ネットワーク機能を向上する必要がある。
 会議では、区域を水城通り、中央通りのサンポート―兵庫町、兵庫町―番町の3地区に分け役割と道路空間の使い方を議論していくことが提案された。その他▽サンポート〜中心商店街を回遊できる乗り物▽景観を考えた歩道部の整備▽道路中央部にある植栽部分の別利用―などが提案された。第2回の委員会は2017年1月の開催予定。

提供:建通新聞社