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　東京消防庁は２０１７年度の出張所整備として、富士森出張所の移転新築工事に着手する。馬込と空港分署、花小金井の３出張所の建て替えについては実施設計作業を進め、一部で既存施設の解体工事を実施する。いずれも老朽化し、手狭になっている既存庁舎への対応策として、当初予算で事業費の確保を要望している。
　八王子消防署富士森出張所（八王子市台町１ノ25）は、八王子市楢原町５０１の敷地１４４１平方�bに移転新築する。規模は鉄筋コンクリート造２階建て延べ１０６４平方�b。トクオ（文京区）で進めている設計作業を16年度末に完了させ、17〜18年度の２カ年で施工する。
　馬込出張所（大田区南馬込１ノ53ノ４）は、同出張所の家族寮（南馬込５ノ２）を取り壊して新たな出張所の用地に充てるとともに、隣接する都総務局の職員寮も解体して敷地を拡大。16世帯分の家族寮を併設した鉄骨鉄筋コンクリート造６階建て延べ３２８０平方�bの建物を新築する。17年度に既存施設（鉄筋コンクリート造２階建て延べ１５８８平方�b）を解体し、18〜20年度の３カ年で新築工事を実施する。設計は綜企画設計（千代田区）が担当している。
　蒲田消防署空港分署（大田区羽田空港１ノ１）の改築の規模は鉄骨鉄筋コンクリート造５階建て延べ１５５４平方�b。車庫や資機材庫、事務室、仮眠室、更衣室などを配置する。アサノ大成基礎エンジニアリング（台東区）が担当している設計作業を17年12月に完了させ、18年度に仮庁舎を設置して機能を移転。19年度に既存施設を解体し、20〜22年度で新庁舎を建設。完成後に仮庁舎を解体する。
　花小金井出張所（小平市花小金井６ノ12）は鉄骨鉄筋コンクリート造３階建て延べ１０４１平方�bの規模で建て替える。マルタ設計（千代田区）が担当している設計作業を17年度中に取りまとめ、18年度に仮庁舎の設置と既存建物の解体を実施。19〜20年度で本体工事と仮庁舎の解体工事を行う考えだ。

提供：建通新聞社