全日本電気工事業工業組合連合会の内部組織である全国青年部協議会(会長=植草宏介・共立電設且ミ長)の「第2回全国青年部会員大会」が先月26日、東京・お台場の東京ファッションタウンビルで開かれ、全国から青年部会員550人余が参加。大会テーマを『ブラッシュアップ』〜つながり、ひろがり、輝く青年部(ミライ)へ〜とし、第1部で優良活動発表会、第2部で意見交換会と優良活動表彰式、第3部で懇親会を行った。今回の目玉事業は、植草会長が考案した懇親会の席での『電工作業服ファッションショー』(DENKIYA コレクション)。若者に魅力を伝えるため、電気工事士のファッション性とスタイルにスポットを当てて企画した。このほか、ドレスコードを「作業服上下」として意見交換会に臨むなど、「全国初」の話題性を多く含んだ大会として注目を集めた。
◆「DENKIYAコレクション」も
全日本電気工事業工業組合連合会は、加盟数約3万5000社の全国の電気工事業社で組織。その内部組織である青年部協議会は、若者を中心とした全国約5100人で構成する。今回の全国青年部会員大会は、電気工事業の全国青年部活動の一本化と、さらなるブラッシュアップをスローガンに掲げて会員が結束。それとともに、外部にも電気工事業の魅力を発信した。
◆「新潟電工ガール」が優良活動最優秀賞
第1部の優良活動発表会では、ブラッシュアップ部門と新規事業部門に大別。2014年に行われた第1回の発表会に触発され、全国の工組などの青年部から合計34事業がエントリー。全日青年部の理事で厳選し、各部門6事業の12事業に絞って内容を競った。審査は、参加者の投票により実施。各人が、特に優秀と思われる両部門の1位を投票し、それらを集計して一番得票数が多かったものを「最優秀賞」、次点をそれぞれの「優秀賞」「特別賞」というかたちで表彰。主旨説明の席で中島啓介副会長は、審査にあたる全会員に向けて「本日の事業発表により、多くの知識を得て、地元に多くの知識を持って帰って頂ければと思う」と述べるとともに「是非とも心に響く事業や、これからの未来を創れそうな事業に清き一票をお願いしたい」と呼びかけた。
優良活動発表会の審査結果は、最優秀賞に新潟県工組の「『新潟電工ガール』キャンペーン」、優秀賞はブラッシュアップ部門が北海道工組・札幌支部の「2016年度技術系教育機関連携事業『行くぜ!元気塾』」、新規事業部門が兵庫県工組・尼崎支部の「未来の匠選手権(市内技能競技大会)開催による業界PR事業」、特別賞に神奈川県・平塚地区の「サザンビーチちがさき 烏帽子岩ライトアップ」をそれぞれ選出。発表会の最後には、来賓として出席した全日本電気工事業工業組合連合会の米沢寛会長が講評を述べた。
◆お相手目線から研究した「電コン」
ちなみに、千葉県電気工事工業組合青年部会(冨田一郎会長)では、新規事業部門で、お相手目線から研究した「電コン」として「後継者育成・新規会員獲得」〜青年部に入部したら彼女が出来た!!〜をテーマに、その活動の成果を発表。「青年部に入部したら、仕事やお酒の飲み方だけでなく『生涯の伴侶も見つけてきた!』となれば、入部希望者が増えるのでは?」との観点から、青年部会として「婚活」に取り組んだ。そこで「結婚したいのに出来ないのは何故か」を真剣に考え、合コンに合わせて「第一印象が素敵で、場の空気が読めるステキな男性になる」(同部会)ため、講師を招いて「婚活の切り口から見た営業講座」を開き、女性に対する印象を改善するために「服装や顔が相手に与える影響とその対処方法」を学んだ。今年8月の「電コン」(合コン)では、当日の服装(コーディネート)についても婚活講師からLINEでアドバイス(指導と提案)を受け、「女性への気遣い」や「自分の良さを如何に出すか」をテーマに臨んだ。各人の行動については、後に婚活講師から辛辣なアドバイスが多数あったものの、この電コンにより一組のカップルが誕生。発表の最後は「『電コン』で巡り合えた生涯の伴侶との間に出来た子どもたちが20年後、30年後に自社を継いで、青年部員として活躍してくれることを期待して…」と結んだ。