大阪府は、土砂災害警戒区域(イエロー)と特別警戒区域(レッド)の指定を完了した。指定箇所数は8345カ所で、うちレッドは7758カ所だった。今後、指定箇所について施設整備の重点箇所を抽出する他、2017年度から予定する2巡目の調査に向け、調査手法などを検討していく。
土砂災害の指定区域は、土砂災害防止法に基づくもので、府は05年から取り組んできた。8345カ所の項目別内訳は、▽土石流=1815カ所(うちレッド=1314カ所)▽急傾斜=6514カ所(同=6444カ所)▽地滑り=16カ所(レッドはなし)―。
府では今後、これらの指定箇所をデータ管理し、施設整備重点箇所を抽出、住民が実施する土砂災害対策への支援などに生かす。また、区域指定後の地形改変など、再調査対象箇所を抽出し、17年度から2巡目の調査に着手する方針だ。
指定区域は、危険性の高い場所としてハザードマップに記され住民に周知することができる他、ハード面での土砂災害対策も重点的に実施される。
ことし9月末時点で、レッド、イエローともに指定が完了しているのは大阪府の他、青森県、山梨県、福岡県、群馬県、栃木県、石川県、山形県、岐阜県、福井県の10府県となっている。
提供:建通新聞社