日刊建設工業新聞
2016/12/08
【鳥取】2016年度事前評価 北条JCT道路改良計画は妥当 年明けに知事答申
県公共事業評価委員会(会長・小林一放送大学鳥取学習センター所長)は7日、2017年度から事業予定の国道313号北条ジャンクション(JCT)道路改良事業=北栄町弓原=の実施を妥当とする方向性を決めた。年明け1月にも知事に答申する。
北条JCTの事業費は48億2000万円で、事業着手前に計画性などを評価する事前評価対象。県が10月の評価委に諮問していた。
山陰道・北条道路の直轄新規採択を念頭に、県が整備するJCTは、山陰道と国道313号北条湯原道路の接合部に設置する大型構造物。
トランペットの形をした完全立体交差型で、自動車専用道路同士がぶつかる交差部で交通の流れをスムーズにする。
併せて北条湯原道路側からJCT手前には(仮称)弓原ハーフICを整備し、JCT周辺のアクセス向上を図る。
7日、県庁であった評価委では、県が走行時間の短縮などいわゆる「道路3便益」を提示し、JCTの整備効果を説明。その上で費用対効果(B/C)1・79を示した。
計画交通量などをめぐり質疑の後、小林会長は「(事業計画は)おおむね妥当である」と結論づけた。今後、答申に向けて10月に発生した県中部地震を踏まえた付帯決議を検討。災害時に備えた意見を盛り込むことも決めた。
事務局の県工事検査課によると、答申案は年明けにかけて固め、1月から2月に知事答申する。
北条JCTは延長400b、計画幅員6・5(11・5)b。事業期間17〜26年度。15年度に概略設計、16年度は予備設計と都市計画決定手続きに入っている。