ことしから町のかじ取り役を任された千代田町の高橋純一町長。町議時代から、さまざまな町政への思いがあったといい、新たなまちづくりに向け構想を練っている。今後の社会基盤整備や公共事業における入札方法などについてどのように考えているのか、聞いた。
−来年度から電子入札を導入します
高橋町長 議員を務めていたときから電子入札の導入を求めてきたが、実施に至っていない状況であった。来年度からは当面の間、紙と電子を併用した指名競争入札を執行していく。年明けごろをメドに業者さんに説明を行い、最終的には全て電子入札で行っていきたい。電子入札を執行する金額についてはこれから会議を開催し、決定していくことを考えている。一般競争入札については現在、導入する予定はないが、プロポーザル方式での業者選定については、設計施工一括方式を採用する案件を中心に今後、検討していきたいと考えている。
−町に必要な社会基盤整備は
高橋町長 来年度は、東小学校の敷地内に建設する児童館の新築工事や住民の方や区長さんから要望をいただいた中から精査し、緊急性の高いものから順次工事を実施していきたい。また、都市計画道路工事や農村基盤整備促進を図っていくほか、老朽化が著しい公共施設の補修工事も進めていきたい。特に東小学校や西小学校、千代田中学校については、外壁補修工事や屋上防水工事などを年度計画に沿って進めていく。来年度以降については、グラウンドゴルフ愛好者の方が舞木土地区画整理事業区域内の公園整備予定地となっている空き地でグラウンドゴルフを行っている現状を踏まえ、町に公園予定地として移管された後、公園中心部をグラウンドゴルフも実施可能なスペースとして整備していきたい。また、邑楽町や大泉町と連携し、鞍掛工業団地と大利根工業団地を結ぶ産業道路整備計画の策定や利根川新橋建設および新橋を結ぶアクセス道路について、ある程度の方向性を在任期間中には出していきたい。
−来年度の公共事業費の見通しを
高橋町長 来年度の公共事業費については、積極的な予算編成に取り組んでいきたい。
−災害対応について
高橋町長 行政だけでは災害対応について限界があるため、地元の建設業者、造園業者、電気工事業者、土木工事業者を交えて、除雪作業だけではなく、台風や地震、大雨などによる災害対応なども含めた災害協定を新たに締結していきたい。
−町の活性化に向けたイベントなどあれば
高橋町長 来年1月22日に全国から約500人のランナーが参加し、「第1回ちよだ利根川おもてなしマラソン」が開催される。ランナーはなかさと公園西入口手前の道路をスタートし、なかさと公園南側堤防付近までを走る。開会式は舞木地内のなかさと公園野球場で行うので、ぜひ多くの方を誘って応援に来てもらいたい。