静岡市は、「清水港海づり公園」新設について、清水港港湾計画変更などの作業が整えば、2017年度に地質調査、設計に着手する。平成三十年代半ばの整備完了を目指す。
新施設は、釣りができる桟橋、隣接地の公園施設にトイレ、休憩施設を整備する他、魚のつかみ捕りができる多目的プールの設置を検討している。毎年2万人が利用可能な有料施設とする。整備場所は清水区興津中町の新興津地区。
誰もが憩い、楽しめる場所の提供や、新たなにぎわいを創造し、交流人口を呼び込むことで、清水港の活性化に寄与する施設となるよう、16年度は内容の検討を進めている。
市は今後、16年度内にパブリックコメントの手続きを経て、市の方針を決定。その後、整備に必要な港湾計画への位置付け手続きとして、静岡県が現港湾計画を変更する。変更後、地質調査に着手し基本・実施設計、工事に着手していく。
旧海釣り公園(大型浮体式海洋構造物=メガフロート)は、11年の東京電力福島第1原発事故の対応で、東京電力に売却。新施設は、メガフロートと同規模を想定している。メガフロートは、135b×46b・約6200平方bの規模で、定員150人程度。休憩スペースや多目的広場、売店、トイレなどがあった。
代替施設建設基金は、基金設置当初の11年度は、旧海づり施設の売却額5億0900万円余りから、市債の繰り上げ償還額を差し引いた3億3900万円余り。16年度末の現在高は、運用利息が加わり3億4200万円余りとなる見込み。
提供:建通新聞社
(2016/12/7)
建通新聞社 静岡支社