県東葛飾土木事務所は、主要地方道越谷流山線社会資本整備交付金事業で本年度、事業費3億円で用地買収や実施設計を進めている。実施設計は、昨年度から引き続き(仮称)三郷流山橋取付部の橋梁詳細設計や取付道路詳細設計を進めるとともに、埋設物移設設計を実施。取付部の設計は建設技術研究所(千葉事務所・千葉市中央区新町18―14)が担当。また、埋設物移設の詳細設計は中央コンサルタンツ(千葉事務所・千葉市中央区本町2―1―16)に1218万円(消費税抜き)で委託。
本県側取付部は、主要地方道松戸野田線バイパスから江戸川堤防付近までの約830m。道路幅員は23・8〜32・0mで4車線。このうち橋梁は、盛土部分を合わせ約570m。橋梁が約470mで、バイパス側と江戸川側の盛土が約100m(バイパス側65m、江戸川側35m)。
上部工の形式は鋼3径間少数主桁連続鈑桁橋(橋長123m、上下線分離)、鋼7径間少数主桁連続鈑桁橋(橋長316m、上下線分離)、単純合成床版橋(橋長31m、上下線分離)の3タイプ。下部工は、橋台が逆T式橋台2基(A1、A2、上下線一体)、橋脚が逆T式橋脚3基(P1〜P3、上下線一体)とラーメン式橋脚7基(P4〜P10、上下線一体)で、いずれも場所打ち杭。
取付部道路の詳細設計は本線・側道の詳細設計と迂回道路の詳細設計を実施。本線は松戸野田線バイパスの茂呂神社付近から西側へ約230mの区間。そこから道路は高架し、県道松戸野田線の中央消防署付近までの高架区間330mに側道が付く。交差点は、起点となる県道松戸野田線、終点となる松戸野田線バイパスとの交差のほか、中間で流山市道221号線の合計3か所。交差点はいずれも平面交差。また、工事用道路として本線の北側に約430mを新設し、本線南側に迂回道路約560mを新設する。
同事業は13年5月に県道松戸野田線から松戸野田線バイパスまでの約561mが事業認可となり、事業に着手した。
流山橋周辺地域の混雑緩和、つくばエクスプレス沿線開発に伴う幹線道路ネットワークの強化を目的に、江戸川を渡河する新橋を計画し、本県と埼玉県の共同施行により実施している。総事業費は約100億円を見込む。
事業区間は流山市三輪野山地先〜埼玉県三郷市田中新田地先。本県の主要地方道松戸野田バイパスと埼玉県の主要地方道三郷松伏線を結ぶ。埼玉県を含む事業延長は1960m。このうち本県側の延長は1280m。取付部は松戸野田線の現道から松戸野田線バイパスまでの830m。埼玉県側の延長は約680m。渡河部は444m。道路幅員は渡河部23・8m、取付部23・8〜32m(4車線)。道路規格は4種1級で時速60q。
橋梁の渡河部については、埼玉県が事業主体となって実施。埼玉県が14年度で詳細設計を委託。上部工の形式は7径間連続鋼細幅桁橋で、橋長444・0m、幅員23・8m。下部工は逆T式橋台2基(A1、A2)、橋脚は張出式橋脚6基(P1〜P6)。基礎は橋台が場所打杭2基、橋脚が場所打杭2基と井筒4基。設計は近代設計が担当。