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建通新聞社四国
2016/12/06

【香川】来年11月に企業団設立 県広域水道設立準備協

 香川県と8市8町(直島町を除く)で構成する香川県広域水道事業体設立準備協議会(会長・浜田恵造県知事)の会合がこのほど県庁内で開かれ、17年度事業計画や施設整備計画などについて協議した。今後、17年11月に企業団を設置し18年3月に厚生労働大臣の水道事業の創設認可を経て、18年4月から企業団の新規事業開始を目指す。
 同協議会に報告された企業団組織によると、本部は高松市が建設中の危機管理センター(仮称)に設置。企業長、副企業長(2人)と事務局長、事務局次長(事務)、同(水道技術管理者)を置く。物品、工事、委託などに係る入札契約制度などを所管する財産契約課や、計画、浄水、工務、水質管理課などがある。この他、知事・市町長で組織する運営協議会や県・市町議会委員から選出する企業団議会、監査委員で組織する。
 協議会で承認された17年度事業計画によると、18年4月の事業開始までに各種情報システムを開発(端末を含む)し、必要なネットワークを構築。工事執行や物品購入等の業務における事務処理の効率化と業者の利便性を向上させるため、「かがわ電子入札システム」に参加する。
 この他、緊急時通信導入業務を外部委託し、事業開始後早期に、浄水施設の運転管理業務などを集約化し具体的な官民連携手法導入に向け検討する予定。
 一方、事業開始後に水資源の一元管理や円滑な水融通のために浄水場や導水、送水、連絡管の再構築を図る広域水道施設整備計画によると、18年度からの27年度までの10年間で概算約1281億円を見込む。内訳は広域水道施設整備で約235億円、構成団体の更新事業等で1046億円。浄水場は広域水道化により現状71浄水場から38浄水場に統廃合する。
 西讃地区は西部浄水場の送水ポンプを整備。同浄水場から山本財田配水池送水管を整備。山本財田配水池を新設し新配水池からそれぞれ山本町と財田町に配水管を整備する。財田町水源から西部浄水場に導水管を整備。同様に観音寺市にある、一の宮浄水場から下林浄水場に導水管、導水ポンプを整備する。
 我久水源での導送水設備や高倉水源で導送水設備、雉子尾水源での送水設備をそれぞれ整備する。
 各地区の広域水道施設計画は次の通り。
【中讃〜綾川系】
 ▽中部浄水場送水ポンプ整備▽中部配水池新設▽四条浄水場廃止に伴う四条ポンプ場の新設▽四条取水所の移設に伴う導水ポンプ場等の整備▽高屋原浄水場の高度処理施設能力アップ▽四条取水所〜丸亀市導水管への接続導水管の整備▽琴平町水源〜四条取水所導水管の整備▽中部配水池〜五条浄水場送水管の整備▽中部配水池〜丸亀市加圧地区送水管の整備▽西山受水場の送水ポンプの増強▽西山配水池の増強▽西山配水池〜綾歌町配水管の増強▽香川用水導水管への導水ポンプ整備
【まんのう町簡易水道】広域化後、高屋原、成政、野口、塩入、犬の馬浄水場は継続運用。
【高松市中心部】
 ▽東部浄水場〜浅野浄水場導水ポンプの整備▽東部浄水場〜浅野浄水場導水連絡管路の整備▽坂瀬取水所〜浅野浄水場導水ポンプの整備▽坂瀬取水所〜浅野浄水場導水管路の整備▽東部浄水場〜岡調整池送水管整備▽御殿配水池の新設▽御殿配水池への送水ポンプ▽生子配水池の増設▽岡調整池〜田面調整池送水管の増強▽香東川水管橋の整備
【高松市南部】
 ▽塩江受水槽への送水ポンプの新設▽
綾川町の継手ポンプ場〜綾上浄水場送水管の整備▽塩江受水池の送水ポンプの整備▽塩江受水池〜後川浄水場送水管の整備▽後川浄水場の送水ポンプの整備▽中区配水池の送水ポンプの整備▽高区配水池の送水ポンプ整備▽高区配水池〜一ツ内浄水場送水管整備▽堂ケ平浄水場廃止に伴う送水ポンプの新設▽さぬき市簡水〜堂ケ平地区送水管の整備
【東讃地区】
 ▽前山ダム〜門入浄水場導水管の整備▽門入浄水場の浄水処理能力アップ▽門入浄水場〜新平尾配水池送水ポンプの整備▽門入浄水場〜新平尾配水池送水管の整備▽岡調整池〜田面調整池送水管の増強▽県水送水管〜隠谷配水池送水管の増強▽隠谷配水池の増設▽隠谷配水池〜津田町配水管の増強▽田面調整池の送水ポンプの整備▽田面調整池〜水主配水池送水管の整備▽水主浄水場の導水ポンプの整備▽水主浄水場〜入野山浄水場導水管の整備▽県水送水管〜中央配水池送水管整備
【土庄町・小豆島町】
 ▽肥土山浄水場更新▽肥土山浄水場の送水ポンプの整備▽北山浄水場〜肥土山浄水場への導水ポンプ整備▽北山浄水場〜肥土山浄水場への導水管整備▽肥土山浄水場〜中山浄水場への送水管の整備

提供:建通新聞社