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建通新聞社
2016/12/05

【大阪】近畿・専門工事に明るい兆し 受注高増 

 近畿の専門工事業者にも明るい兆しか―。国土交通省がまとめた建設工事受注動態統計調査によると、2016年度上半期の近畿の職別工事業(専門工事業)にみる受注高は1兆3122億0300万円の前年同期比133%増となり、全国(21%増)、関東(9・7%増)を大きくしのぐ伸び率を見せた。受注高では関東の2兆6005億0900万円に依然及ばないものの、段階的に引き上げられてきた設計労務単価が、ここ近畿の専門工事業者にもようやく回り始めたとも考えられる。
 16年度上半期の全国の受注高は42兆5675億6000万円で、同期比では2年連続の増加となった。2年前からの伸び率を職種別でみると、総合工事業(ゼネコン)の7・8%増に対して、専門工事業が40・2%増となっており、専門工事業者の受注高が伸び始めたのは全国的な傾向でもあるようだ。
 企業規模別では資本金が3億円超企業の受注高の伸び率が3・4%増だったのに対し、3億円以下の企業が4・6%増。いずれも2年連続で伸びている。このほか全国的には、元請け受注高より下請け受注高の伸び率の方が高い傾向が見られた。 
 大阪に所在を置く企業の受注高については、16年度上半期が4兆8113億2600万円と14年度比で8・3%増えたものの、15年度比では0・3%減となっている。
 職人の労務単価が安いと言われる近畿(特に大阪)だけにさらなる受注増に期待がかかる。
提供:建通新聞社