日本工業経済新聞社(山梨)
2016/12/05
【山梨】県の総合球技場、建設場所検討
県議会の12月定例会が5日に開会し、後藤斎知事が補正予算案の内容説明や所信表明を行った。後藤知事は、総合球技場の建設候補地についてリニア駅前と小瀬スポーツ公園周辺を検討委員会に示したことに触れ、「リニア環境未来都市整備方針とも整合性を図る中で、建設場所を決定してまいります」と述べた。
総合球技場の建設候補地2カ所は@リニア中央新幹線駅前(駅南側の観光交流・産業振興機能ゾーン。甲府市大津町)A小瀬スポーツ公園周辺(公園南東側の第3駐車場付近。甲府市小瀬町ほか)。後藤知事は「集客力や情報発信力、用地取得コストなどの視点から比較検討を行っていただいており、リニア環境未来都市整備方針とも整合性を図る中で建設場所を決定してまいります」と説明した。
補正予算案については、国が創設した地方創生拠点整備交付金を「最大限活用する形で、繊維産業や成長が見込まれる産業分野の研究開発を支援するため、富士工業技術センターに新施設を整備する事業費、全国的な馬術競技大会を誘致し、本県への誘客を図るため、馬術競技場の施設整備に助成する事業」などの経費を計上。
また、増穂商業高校、市川高校、峡南高校を再編し新たに整備する単位制の総合制高校の用地測量経費を予算化。甲府市が実施する甲府駅南口エレベーター整備への助成経費も計上した。
さらに、東京五輪や2019年ラグビーワールドカップ日本大会の事前合宿会場に期待される富士北麓公園陸上競技場について、屋内練習走路などの整備費を予算化。屋内練習走路は「県産材を活用したCLT工法により建設を行う予定で、同工法を用いた施設としては全国有数の規模」であり、積極的にPRを行っていく」と説明した。
子どもの心のケアに係る総合拠点の整備については、甲府市住吉2丁目の県有地に整備することを計画し、補正予算案に地質調査や基本・実施設計費用を計上。後藤知事は「平成31年度(2019年度)内の施設の完成」を目指していくとした。