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日刊建設工業新聞
2016/12/05

【鳥取】伯耆町宇代の治山施設の被害 災害復旧と災関連事業の二段構えで抜本復旧

 県中部地震により被災した伯耆町宇代の林地荒廃防止施設で、県土整備部は災害復旧と災害関連緊急治山事業の二段構えで復旧する考えを固めた。現地は県西部地震(平成12年)の際にも崩落しており、抜本的な対策に乗り出す。
 10月21日に発生した地震による影響で、現地の町道沿いでは延長8bのラムダ式落石防止柵と延長46bの高エネルギー吸収柵の両治山施設に被害を受けた。
 放置すれば二次災害を引き起こす恐れがあり、同部は「崩落発生源の斜面上部を先行して対策を打つ必要がある」(治山砂防課)と判断。斜面上部については、災害関連緊急治山事業の採択を林野庁に申請した。
 崩落発生源の対策にはロープネット工を検討している。事業費未定。
 このため今月20、21の両日実施される災害査定には、落石防止柵と高エネルギー吸収柵の原形復旧に約3700万円を申請する。
 この後、林野庁に災関事業が採択されれば、斜面上部を先行して施工し、次いで施設災害復旧に取りかかる。