大阪府が進める寝屋川北部地下河川の整備事業で、大深度地下の使用に関する事業間調整が完了した。今後、2017年2月にも都市計画変更案を府都市計画審議会に諮り、16年度中に告示。早ければ17年度に大深度地下使用の許可申請に入る。その後、20年度前後の着工を目指す。
府では、大深度使用区間について、事業者(鉄道、電気、ガス、通信など)を対象に事業の共同化や区域の調整を行うため、概要書を縦覧していた。縦覧期間中に申し出などがなく、調整手続きを完了した。
寝屋川北部地下河川の工事未着手区間は、鶴見立坑〜城北立坑間(内径9b、延長1778b、貯水量12万立方b、鶴見調節池)、城北立坑〜排水機場間(内径11・5b、延長2905b、貯水量30万立方b、都島調節池)の延長4684b。
同区間では基本的に、都市計画道路下の大深度を使用して施工する。大深度区間は、大阪内環状線(国道479号)から最下流部の排水機場までの延長3549b(内径9b延長約643b、内径11・5b延長2905b)となっている。
北部地下河川では、鶴見立坑から北側の守口立坑、松生立坑については工事中で、同区間のシールド工事も発注済み。残る工事は鶴見立坑から西側の城北取水立坑、排水機場、大深度地下でのシールド工事となっている。
提供:建通新聞社