裾野市は、第4次裾野市総合計画後期基本計画について市議会12月定例会に提出した。緊急輸送路確保策や斎場整備、裾野駅周辺整備などの施策を盛り込んだ。
同計画は2016〜20年度の5年間のまちづくりの方針となるもの。村謙二市長は、同計画について「第4次裾野市総合計画の基本的な骨格は変えず、行政の継続性を重視しながら、社会経済情勢を踏まえつつ、裾野市まち・ひと・しごと創生総合戦略などの新たに取り組むべきことを加えた計画」であると説明した。後期基本計画の特徴として前期基本計画の施策の柱であった「地震防災対策の充実」を「防災・減災対策の充実」に改めて市内企業との災害時支援協定による災害時の支援協力体制を明記し、また緊急輸送路の確保策を新たに記載した。
都市計画マスタープランにも位置付けた「北部地域の職住近接のまちづくり」や公共施設などのマネジメント推進などの新しい施策についても記載した。さらに、「後期基本計画では主要プロジェクトを毎年設定し予算・実施計画と併せて公表する」とした。
市はこれまで、計画策定に向けて総合計画審議会を開いて計画の骨子内容を検討してきた他、市民からの意見募集、「裾野市みらい会議」「出張みらい会議」などを行ってきた。
建設関連の取り組みは次の通り。
▽学校環境の充実(学校施設の耐震化や老朽化対策、トイレの洋式化、照明LED化、ユニバーサルデザイン化など)
▽コミュニティー活動の環境整備(地区別集会場の整備。16年度―工事・実施設計、17年度工事、20年度実施設計)
▽斎場の管理と施設更新(老朽化した斎場の維持管理と、長泉町と共同で新たな斎場を整備。16年度調査、17年度計画、18年度設計、19〜20年度工事)
▽道路橋の適正な維持管理・更新(緊急輸送路などの橋梁の耐震補強と補修をし、落橋を防ぐ。東名高速道路の跨道橋については集約や再編も検討し補修や撤去をする)
▽防犯施設等の整備(各地区の防犯灯のLED化支援。各年度250期ずつ)
▽交通安全施設などの設置(安全施設の設置・修繕、グリーンベルトの設置改良)
▽歩道や通学路の整備
▽裾野駅周辺部の整備・活性化(西口駅前広場整備。16年度裾野駅バリアフリー化完了、臨時駅前広場築造・供用開始。17年度裾野駅バリアフリー供用開始、既存駅前広場支障物件除却。18年〜19年度暫定駅前広場築造、20年度暫定駅前広場供用開始)
▽市道1−4号線(農免道路)の整備(16〜20年度工事)
▽都市計画道路(平松深良線・千福公文名線)の整備(16〜20年度用地取得・工事)
▽狭隘(きょうあい)道路や地元要望の道路の整備(16〜20年度用地取得・工事)
▽道路橋などの道路施設の定期点検(16〜18年度実施、19年度長寿命化修繕計画の見直し、20年度実施)
▽道路橋などの道路施設の補修工事の実施(老朽化対策)
▽未整備河川の整備を計画(16〜20年度用地取得・工事)
▽河川の維持管理
▽老朽化した配水タンクなどの整備(18年度下和田第1配水タンク、20年度千福配水タンク)
▽簡易水道の維持管理(配水管の更新。更新率16年度20・8%、17年度23・3%、18年度25・9%、19年度28・4%、20年度30・9%)
▽公共下水道の整備(整備面積、16年度382f、17年度411f、18年度440f、19年度470f、20年度499f)
▽ほ場整備事業(深良地区)の実施(16年度7・3f、17年度3・1f、3・5f、19年度3・1f)
提供:建通新聞社
(2016/12/2)
建通新聞社 静岡支社