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日本工業経済新聞社(山梨)
2016/12/01

【山梨】知事が中部横断道視察

 後藤斎知事は、開通時期が最大2年間延期される見通しの中部横断自動車道の増穂以南区間について、工事現場の視察を11月30日に行った。大久保勝徳県土整備部長などと共に、(仮)大島第二トンネル(身延町)、南部IC(南部町)を回り、国土交通省甲府河川国道事務所の尾松智所長から工事の進捗状況などの説明を受けた。
 視察後、後藤知事は「難しい地形や土壌条件、シビアな環境の中で対応していただいていることを、あらためて感じた。開通時期が延びる理由も、自分として確認できた」と感想を述べた。
 さらに、新たな開通目標に向け「最大限の努力をしていただきたいと要請した。完成時期が延びることは、目標が明確になったこと」とし、「中部横断道が完成した後、地域が良くなるよう、市町の皆さんとまちづくりを強力に進めていかなければならない」と決意を新たにした。
 また、「山梨にとって要となる道路になるので、安全で、安心でき、信頼性が高い高速ネットワークとなる中部横断道にしていただきたい。そして、県民の皆さんの期待があり、できるだけ早期に全線開通できるよう、これからもお願いしていきたい」と述べた。
 中部横断自動車道の増穂IC〜新清水JCT間は、想定以上にもろい地盤でのトンネル掘削、自然由来の重金属の処理などの難工事に伴い、新たな開通見通し時期を事業者の国土交通省と中日本高速道路が先日、明らかにした。開通見通しは、増穂IC〜六郷IC間は2016年度だが、六郷IC〜下部温泉早川IC間、南部IC〜新清水JCT間は18年度、下部温泉早川IC〜南部IC間は19年度。富沢IC〜六郷IC間の事業費も2004億円から約600億円増額の見込み。