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日本工業経済新聞社(群馬)
2016/12/01

【群馬】浄水場建設でプロポーザル

みなかみ町は本年度から3年かけて猿ヶ京浄水場(同町永井)を整備する。設計から建設工事までを一括で発注。業者選定は公募型プロポーザル方式で行う。処理能力は4000t程度を想定。事業費は約7億8000万円を見込む。現在庁内で発注に向けた最終調整を進めている。
建設地は同町永井地内で、猿ヶ京温泉を北上した所にある赤沢スキー場の近く。既存の猿ヶ京浄水場は築50年以上が経ち、施設・設備ともに老朽化が進む。近年多発するゲリラ豪雨の影響などにより処理が追い付かないケースも多く、水質が悪化する可能性が指摘されている。
新施設の処理能力は現施設から1000t増やし、4000tを見込む。処理方式は事業者の提案を基に決めるが、今のところ、膜ろ過方式が有力視されている。同方式は沈殿池と、ろ過池が不要のため、省スペース化が見込める。また施設管理者も従来より少なくて済むメリットもある。
水はこれまで同様、付近を流れるムタコ沢から引く。給水地域は旧猿ヶ京簡易水道(3000t)と東部簡易水道の一部(2000t)を予定する。
現施設は薬品などで浄化する急速ろ過方式を採用。新施設建設により取り壊すことが決まっており、一部は新築工事とともに解体する。詳しい解体方法は事業者提案を見て決める。
町は設計・施工を一括で発注する方針。公募型のプロポーザル方式で施設内容や工事の方法などを広く募る。町は今後の計画について議会承認を求め、その後発注へと進める。早ければ年内にもプロポを公告する見通しだ。
事業費は来年度以降の債務負担行為を含め3年・計7億8840万円を見込んでいる。