金沢市は、老朽化などの問題を抱える中央消防署小立野出張所(小立野2丁目)の再整備で、現在地に近い小立野1丁目地内の敷地1195・32平方メートルを移転用地として取得する。今後正式に用地を取得した後、設計、工事を経て、19年度の竣工を目指す。
29日に開かれた市議会文教消防常任委員会で市側が明らかにした。小立野出張所は75年に竣工したが、近年は施設の老朽化に加え、配備車両の追加に伴い職員も増え、手狭感が生じている状況。迅速な出動などを考慮して、現施設が面する小立野通り沿いを中心に移転候補地を探していた。
移転場所はファミレス「ココス」と小立野通りを挟んだ向かい側に位置する小立野1丁目781番ほか(計6筆、民有地)で、現在は駐車場と空きテナントが立地している。
このほど地権者との用地交渉がまとまり、まちづくり基金で先行取得する。取得価格は用地費、移転補償費あわせて1億5789万2000円。
同事業は市の重点戦略計画に盛り込まれており、順調なら来年度に設計着手する。