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建設新聞社(長崎)
2016/11/30

【佐賀】神埼市新庁舎 配置計画決定

神埼市新庁舎建設検討委 
  東部農林事務所跡に5階建て新庁舎

 第9回神埼市新庁舎建設検討委員会(委員長・有馬隆文佐賀大学大学院工学系研究科教授、委員21人)が22日、神埼市役所であり、新庁舎建設基本設計の配置計画を決めた。現在、東部農林事務所と神埼町保健センターが立地しているエリア約1万3600平方bを造成した上で、5階建ての新庁舎を建設する方針。第9回新庁舎建設検討委員会のようす
 市は神埼町保健センターや東部農林事務所、佐賀県農業協同組合神埼地区中央支所(JA会館)、神埼建設業会館を含む約2万2981平方bを新庁舎関連の整備エリアとし、関係団体と用地取得に向けた交渉を進めている。
 現在の計画ではJA会館の2階に神埼町保健センター、3階に東部農林事務所が移転する予定で、建築基準法で可分用途の建物2棟を同一敷地に建てることができないため、JA会館と新庁舎の敷地を別にする。
 配置計画では現在の神埼町保健センターおよび東部農林事務所の敷地約1万3600平方bを新庁舎の敷地とし、東部農林事務所側に新庁舎を設置する。既存施設を解体した後、東部農林事務所側を国道34号より約30a高くなるレベルに造成。新庁舎の南側に125台分の来庁者用駐車場(市民広場)、東側に80台分の多目的駐車場を整備する。多目的駐車場については調整池としても活用する。新庁舎の全体配置図
 庁舎の規模は鉄筋コンクリート造5階建てで、延床面積7500平方b程度を想定。1階および2階に市役所の各課を配置し、3階に市長室、4階に議場などを設置、5階は機械室となる。
 JA会館については複合施設として改修する方針で、1階が図書室となり、2階に神埼町保健センター、3階に東部農林事務所が移転する予定。建設業会館は市の情報館(歴史的な展示スペースなど)として整備する方向で検討している。
 概算事業費は約38億1000万円と試算しており、基本設計および実施設計の段階で詳細な事業費を算定する。2016年度内に基本設計をまとめ、17年末までに実施設計を行う。17年度にJA会館の改修や敷地造成を実施し、18―19年度の2カ年で新庁舎を建設する。既存施設の解体なども含め、合併特例債の発行が可能な20年度末までに事業を完了させる。
 会議では委員から「JA会館や建設会館の入居者はどうなるのか」「造成の盛土量はどれ位か」「庁舎と複合施設を結ぶ道路が必要では」などの質問が出た。これに対し事務局は「入居者に対して活用していない市有地などへの移転を提案している。JAは18年度まで現在の場所で営業する予定」「約2万8000立方bの盛土が必要になる見通し」「アクセス道路を整備する」と答えた。
 配置計画については市議会に説明し、審議した上で正式に決定する。ksrogo