金沢市は28日、今年度12月補正予算案を議会に内示した。一般会計は78億9999万2000円で、同累計額を1828億423万8000円(前年同期比・実質4・1%増)とした。公共下水道事業など公営企業特別会計でも4億2681万8000円の追加補正を行っており、今年度の予算総額は3483億6212万円(同1・7%増)となった。
山野之義市長は補正予算案の内容について、国の経済対策に積極的に呼応した道路や学校施設などの公共事業費の前倒し、都心軸線への出店の支援など地域経済の活性化に資する経費などが主なものと説明した。
国の2次補正を活用した公共事業では、金沢外環状道路整備に10億円を盛り込んでおり、海側幹線4期区間における地盤改良工事や地下道築造工事などを前倒す。教育施設整備では、小中学校大規模改造に18億2500万円を充て、老朽化した校舎等(小学校6校、中学校4校)の大規模改修工事を前倒しして行う。
主な補正内容は次の通り。
▽金沢外環状道路整備事業費 10億円 海側幹線4期区間 大浦町、千木町地内ほか
▽橋りょう補修費 2億2800万円 長寿命化のための補修工事等を前倒し 下菊坂高架橋ほか2橋
▽克雪都市づくり対策費 9800万円 消雪井戸更新工事等を前倒し 高岡町地内ほか
▽都市基盤河川改修事業費 1億5000万円 大宮川の用地取得を前倒し
▽市営住宅整備事業費 1億1000万円 緑住宅のバリアフリー化を前倒し
▽卯辰山公園開園100年魅力向上事業費 6000万円 眺望の丘(仮称)の整備を前倒し
▽小中学校大規模改造事業費 18億2500万円 小学校12億800万円―新神田、大浦、森本、浅野町、大徳、伏見台 中学校6億1700万円―兼六、額、森本、北鳴和
▽泉小学校・泉中学校建設事業費 2億8100万円、債務負担2億3370万円 泉小屋外運動場整備工事、泉中校舎解体工事
▽(新)森山町小学校校舎改築事業費 2億9900万円 校舎の改築に向けて、解体工事等に着手
▽学校施設耐震化推進費 2億1300万円 大野町小学校の耐震補強工事を前倒し
▽学校施設改良費 9200万円 児童数の増加による教室不足に対応するため、田上小学校に仮設校舎を新設
▽(新)東京国立近代美術館工芸館移転整備費 1170万円 基本設計等を県市共同で実施
▽管渠築造事業費 1億850万円 末町地内管渠築造工事を前倒し