徳島市は、2015〜19年度を計画期間とする市立保育所第2期再編計画と市立幼稚園再編計画をそれぞれ見直す。その中で新たに大松幼稚園(勝占町中須156ノ1)と大松保育所(大松町上野神9)、方上保育所(北山町神脇46ノ1)を統合し、20年度開園を目標に幼保連携型認定こども園として整備する再編計画案を盛り込んだ。今後、建設地や再編後の施設規模などを検討していく。
市は保育所と幼稚園の各再編計画について、おおむね中学校区に1施設(計16施設)の配置を基本に、統合・廃園・民間移管・機能強化・幼保一体的運営といった視点で再編計画を推進している。今回、計画期間中の19年度に大松保育所と方上保育所の統合、20年度に大松幼稚園を加えた3施設を統合し、幼保連携型認定こども園として整備するため、現行計画を見直すことにした。
大松保育所と方上保育所の各定員は60人と50人。大松幼稚園は5歳児2クラス、4歳児1クラスの60人ほどが通っている。人口減少や少子化の進展を踏まえ、これまで以上に児童の望ましい集団活動ができるクラス編成、より効率的な運営を目指し、幼稚園と保育所双方の機能を持った「幼保連携型認定こども園」として整備する。市によると、現時点で再編するための適地や整備手法などは未定としているが、遅くとも17年度には建設場所などを確定し、基本設計などに入る見通し。
幼保連携型認定こども園の整備については、これまで幼保一体的運営のモデル施設として先行して整備を進めていた北井上幼稚園と北井上保育所、芝原保育所の統合についても今回の現行計画の見直しで幼保連携型認定こども園として整備するよう見直している。これら施設は県に届け出ることになる。
この他、保育所の再編計画の見直し案では、八多保育所(八多町南曽根13ノ1、定員30人)について、入所児童の減少(16年度4人)により集団保育に適切な児童数の確保が困難という理由で17年度に廃園することを明記している。
提供:建通新聞社