福島建設工業新聞社
2016/11/29
【福島】12月にも土木を公告/相馬工水2期初野浄水場増設
県企業局は、相馬中核工業団地立地企業の工業用水需要に対応するため、相馬工業用水道第2期整備事業を進めており、今年度は浄水場増設工事に着手する。土木工事は早ければ12月中に入札を公告し、年明けに開札する予定。機械と電気の設備工事も年明け早期の入札公告を目指す。入札方式は3工事とも、総合評価(簡易型)条件付一般競争が見込まれている。
相馬工業用水道は、相馬地域総合開発計画に基づき、相馬中核工業団地の立地企業に対して安定した工業用水を供給するため昭和50年度に整備着手し、平成4年度に一部給水を開始した。
用水は、飯舘村大倉地内に3年度完成した真野ダムから取水。約17`の導水管で相馬市大野台地内の初野浄水場に送水し、水処理した用水を約10`の配水管で供給している。第1期事業分の計画給水能力は1日当たり3万4700立方b。
第2期整備事業は、同工業団地で建設計画が進む石炭火力発電所等に必要な工業用水を供給するため、2万900立方b/日規模の浄水施設を増設するほか、約10`の配水管を新たに整備し、計画給水能力を5万5600立方b/日規模に拡大する。30年度完成を予定している。
増設する浄水施設は1池。長さ60・3b、幅11・8b、深さ4〜8・2b規模のRC造で計画。コンクリート量は1104・93立方bを見込んでいる。
土木工事を先行発注し、機械・電気両設備工事も年度内に開札する計画。工期は土木が22カ月間、設備が20カ月間を予定し、30年度までの継続工事とする。工事概算金額は、土木が3億5000万〜5億円、両設備工事が1〜2億円を見込んでいる。実施設計はセントラルコンサルタントが担当した。
今年度はこのほか、新設する配水管布設工事も進めている。27年度末発注の起点側A工区を東液流通、今年度発注のB工区を大場・大豊特定JV、C工区を東液流通が施工している。