日刊建設工業新聞
2016/11/29
【鳥取】境漁港高度衛生管理型市場整備 港湾工事分離発注 1号上屋建築2件で準備
県総務部営繕課は、2016年度から本格的に工事に着手した境漁港高度衛生管理型市場整備事業(境港市昭和町の県営境港水産物地方卸売市場敷地内)のうち、11月定例県議会で建築と機械設備の工事請負契約の承認を求める陸送上屋等新築工事に引き続き工事発注する1号上屋新築工事の設計をとりまとめた。建築を2工区に分けて発注する1号上屋新築工事については、陸送上屋等新築工事と同様に議会承認案件で、17年2月定例県議会に工事請負契約を上程するため、12月中旬にも入札公告する予定で起工手続きを進める。概算工事費は約33億円を見込んでおり、2件とも県内建築一般A級3社による共同企業体を採用する。
護岸側に整備する東側の1号上屋と西側の2号上屋については、これまでに構造面(建屋の延長が1号上屋約156b、2号上屋約154b)から建築を2工区に分割する方針を固めている。また、施工条件から、建築工事と護岸改修工事(護岸の耐震化)を一体的に行う、建築工事と港湾工事との分担施工方式による共同企業体(異業種JV)について検討してきたが、最終的に分離発注することにした。別途発注する港湾工事は、17年4月から着工する建築工事に合わせて工事発注される見通し。
近く入札手続きに入る1号上屋の建築工事は、西側の1工区がプレキャストプレストレストコンクリート造2階建て延べ床面積5329・38平方b(1階が5065・21平方b、2階(屋上駐車場)が264・17平方b)。概算工事費は約17億1000万円を見込んでいる。東側の2工区がプレキャストプレストレストコンクリート造2階建て延べ面積4990・74平方b(1階が4862・99平方b、2階(屋上駐車場)が127・75平方b)。概算工事費は約15億7000万円を見込んでいる。工期は19年4月末の予定。また、概算工事費約7億円を見込む設備工事(電気設備・機械設備)は17年度の工事発注になる見通し。